夢は、ユングの夢分析のように、集合無意識的にある象徴的意味合いから解釈する以外に、夢を見た人に取っての個人的な経験に基づく意味があります。シンボルや象徴的な物語(神話などのように物語自体が象徴となっている場合)からもヒントを得ることができますが、夢を見た人がそれを振り返ってみて、感じる体感、それによって思い出されるものなどに注意してみるといいと思います。
夢には、その人を近い将来起こることに向かって準備したり、何かの気づきが得られ易いように準備したりする昨日もありますし、夢の中での経験を通して何かを昇華したり、癒しが起こったりなどもします。なので、通常夢は個人的なものです。ただ、その夢を振り返って見ているときに、降りてくる直感は、個人的なことを超えたものであることがあるように思います。
私が昔していたのは、自分の夢が自分の生活に対してもつ意味や役割をしるために記録を取ることでした。気になる夢を見た時、寝床から体を起こさないまま、目をつむったままなどで、起きてからも思い出せるように夢を振り返り、ノートなどに書いておきます。気になるイメージを見たときには、スケッチしておいたりもします。後でそれを見直しながら、直感やメッセージを受け取ったりすると、その夢に関しての気づきが得られるだけでなく、自分が夢を見るときにそれが果たす役割についても理解できるようになります。
準備:
夢の中での、特定の状況下での自分の反応などについて観察することによって、そうしたことが起こるときに夢の中以上に選択しやすくなったり、さらに準備が進んだりもします。
自分の願望や必要性を理解:
無意識に自分が望んでいることで、自分が普段意識していないことなどに気づくことには大きな意味があります。無意識に望んでいる時には、私たちはその願望を抑圧していることが多いのです。無意識のエネルギーは強く、抑圧するのには、エネルギーを消耗するだけでなく、抑圧できなくなったときには、思いがけない強烈さでそれが現実化して行きます。自分の隠された願望を理解することで、それに対して有意義かつ意識的な選択をすることができるようになります。ですから、そういう理解を助けてくれる夢を反芻し、自分の願望について気づくことには大きな意味があります。
メッセージ:
誰にも、何らかのトラウマや抵抗によって、自分が受け取ることを拒絶している直感や、抑圧している知識や霊的叡智などあるものです。そうした知識や直感、叡智などが、夢に物語のような形で現れて、それを認識することを助けることがあります。そうした夢は、私たちに、それらの新しい直感を受け取って、現在の状況に新しい選択ができるようになるように、意識を開こうとしているのだと思います。
神託としてのメッセージ:
霊媒やシャーマンの人などは、普段瞑想をあまりしていない場合、夢の中でメッセージを受け取ることがあります。これはその人が次に行動するために必要な情報や直感に繋げる目的では、上記のメッセージと同様の役割を果たします。こうしたお仕事をしている方は、普段から、本格的な瞑想じゃなくても、「無になる」「考えるのではなく、現れる物を観察する」という時間をもつといいと思います。夢に捉われず、まずは瞑想してみましょう。あるいは、直感の優れた友人やワーカーさんに相談してみるのもいいかも知れません。
夢からの情報の共有:
夢から受け取った情報が他の方々に共有することで有意義だと思われる場合は、相手が必要な情報をそれぞれ独自に受け取れるようなやり方がいいと思います。自分にとってどうだったか、自分はどう感じたかという書き方にして、相手の人が「自分だったら」という体験ができるようになっていると、読む人に必要なメッセージを受け取れるように手助けできる可能性は高まると思われます。
共有したい夢などありましたら、是非こちらにお寄せくださいませ。